「こんなはずじゃなかった」─楽しいはずの留学が、つらく感じることもある
「留学=夢のような経験」というイメージを持っていませんか?
確かに、異文化体験や語学の上達、人との出会いは刺激的です。
でも、実際には、誰にも言えない孤独や不安、期待とのギャップに悩む人も少なくありません。
私自身も、留学中に気づかないうちに心が疲れていたことがありました。
この記事では、以下のことを紹介します:
- 留学中にうつ状態になる理由
- そのときの過ごし方・考え方
- 対処法と相談先
- 私の体験から伝えたいこと
なぜ留学中にうつっぽくなるのか?
1. 孤独や文化の違いによるストレス
家族や友達がいない土地で、生活習慣も言葉も違う中で暮らすことは、思った以上に負荷がかかります。
2. 「頑張らなきゃ」のプレッシャー
「せっかく来たんだから楽しみたい」「親に申し訳ない」という思いが強くなるほど、自分を責めやすくなります。
3. 英語が通じない不安・自己否定
授業についていけない、雑談ができない、何度聞き返されても伝わらない……そんな場面が続くと、「自分はダメだ」と思いがちです。
4. 天候・環境による影響
ニュージーランドなどでは冬に日照時間が短くなり、**季節性うつ(SAD)**になる人もいます。
これって「うつ」なの? 気づきやすいサイン
- 朝起きるのがつらい、何もしたくない
- 食欲がない/過食になる
- 誰とも話したくない
- 理由なく涙が出る、気分が沈む
- 今まで好きだったことに興味が持てない
こうした状態が2週間以上続く場合、心が「疲れているよ」とサインを出している可能性があります。
心がしんどくなったときの過ごし方・対処法
1. 「自分だけじゃない」と知る
まず伝えたいのは、留学中に心が沈むのは、よくあることだということ。
SNSではキラキラした留学生活が目立ちますが、実際は悩んでいる人も多くいます。
「自分は弱い」と思わないでください。
2. 小さなルーティンをつくる
- 朝決まった時間に起きて、窓を開ける
- コーヒーやお茶を淹れる
- 散歩に出る(外の空気を吸うだけでもOK)
特別なことをしなくても、「毎日少しずつ整えること」が大事です。
3. 誰かに話す(日本語でもOK)
語学力に自信がない場合は、日本語で話せる人(家族、友人、SNSの留学仲間)にメッセージを送ってみてください。
話すことで気持ちが軽くなることは本当にあります。
4. 大学や学校のサポートを利用する
- カウンセラー(confidential and free = 守秘義務あり・無料)が常駐している学校も多いです
- 学校スタッフに相談すると、現地の相談機関を紹介してくれる場合もあります
英語で伝えるのが不安なときは、「I feel low and I need someone to talk to.」など、シンプルに気持ちを伝えれば十分です。
5. 一度「頑張るのをやめてみる」
無理に授業や課題をこなそうとせず、「今日は何もしなくていい日」にしてみましょう。
心のエネルギーが戻るまで、少し休むことは悪いことではありません。
私の体験
私もニュージーランドへ留学して4ヶ月が経とうとしている時、日本にいた頃の人間関係のトラブルや日頃のストレスによって気分が沈んでいた期間がありました。
「せっかく来たのに、何も楽しめてない」
「こんな自分はダメだ」などと自分を追い込んでいて、そんな自分も嫌になったことだってありました
平日は毎日なんとか学校へはいっていましたが、授業の内容も入ってこず、休日になったら部屋にいてずっとベットの上で寝ているなんて生活を送っていました。
私の場合、仲良い友達と話しているうちに少しずつ、完治とまではいかないですが気分が軽くなっていきました。
まとめ:心が沈むのは「異常」じゃない。誰かに話そう
留学中にうつっぽくなるのは、むしろ**心が「適応しようとがんばっている証拠」**でもあります。
そんなときは、「逃げる」でも「失敗」でもなく、自分を守る時間を持ちましょう。
しんどいときは、無理せず、休んでください。そして、誰かとつながってください。
一歩踏み出す勇気が、必ずあなたを助けてくれます。
困ったときに相談できる窓口(ニュージーランド)
- 学校のStudent Health / Counselling Services
- 日本大使館(緊急時)
- Mental Health Foundation of NZ
https://mentalhealth.org.nz - 24時間対応の無料サポートライン:1737(電話 or テキストで「Help」と送るだけ)
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